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【野生生物と社会 学会】 『とかちの自然と人の暮らし -自然への影響と共存に向けて』学生講演『街の生き物研究から考える野生生物との付き合いかた』

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まずは基調講演I「十勝の景観と野生生物植物保護」
生態系としての農地は、残存林、防風林、畑地境界帯、小川を含めて、グリーンインフラであるという認識を農家のひととも共有することの必要性。

順応的な環境再生には、農地に、甲虫土手、ひばり区、水路両側の刈り過ぎない草場を持つことなどbestmixをさせてゆく意識が鍵であること。

ヨーロッパでは『農業環境スチュワードシップ制度』を定め、具体的で細かく分かりやすい指標を持つ制度により生態系の保全管理が始まっている。

日本においても、農水省が進める『農地・水保全管理支払交付金制度』が、目的を生態系保全に繋げているが、ターゲットを絞らず、方法、指標も農家に委ねるという一義的ゴールの違いが、最終ゴールへの道程を変えてしまっている。

「農村の原風景」というような情緒的な言葉ではなく、グリーンインフラという資産という認識が急務かな。

続いては、学生講演『街の生き物研究から考える野生生物との付き合いかた』
賢くなってゆく都市部に住む野生生物との関わり。
生物の行動研究から、「人を特定し、歩行者の行動を見分け、掛けられている視線を認識していること」がわかってきた。

鹿、猪、熊と人の居住域が重なり、農作物の被害が出始めて久しい、キツネ、リスやモモンガなどの小動物も例外なく都市化している。野生生物が都市部に順応し生息域とし始めることは、身近にいて可愛いというだけでは済まされない。

ひとと生物が両方とも感染する病気などのリスクがある事実から目を逸らさず、共存の道を探ることがすでに研究の対象となるほど、棲み分けるべき自然の消失は加速している。胸が痛い。

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